繋がらない本のページを集めている

こんにちは。L坊です。
誠に残念ながら、今回のお話はユカイな動物の話ではなく、
少し前に私の頭をよぎった考え事になります。

私たちの業界では、日々出現する新たな技術や技法といつも隣りあわせです。
膨大なルールや発想の上に、自分たちが望むシステムを作り上げます。
そのため、世界中のあらゆる情報を調べるということは必須で、
そこにも技術的な要素があり、得意不得意に個人差があります。

現代の技術の進化はすさまじく、ついに人が自然に話しかけるような言葉でも
調べ物ができるようになりました。そうなると、さまざまな疑問が調べる度に
あっさりと解決するようになります。

しかしどうでしょうか?
ソフトウェアのインストール方法を調べて解決、環境の構築方法を調べて解決、
プログラミングの文法を調べて解決、命令の作り方を調べて解決、
作ったプログラムの動かし方を調べて解決……。

確かに調べることで解決しますが、書かれた場所も時期もバラバラで、
思想の違う著者たちの解説に、一本の線が通っているとは考えづらい。
その場では解決するかもしれませんが、
図書館の中で永遠に異なる本の別々のページを読み続けるようなことになります。

では、同じ場所に書かれていて、時期も統一され、
一本の思想が通った都合の良い読み物なんてあるのでしょうか?

もちろんあります。それが教科書や公式リファレンスといった読み物です。
誰もが知っている読み物で、広く多くのことを学べます。
たった一度読むだけで、多くの引き出しを自分の中に持つことができます。

「あれ?もしかして、調べ物をたくさんする前に、一度基礎を知った方がいいかな……?」
と思えたなら、ぜひそれらを手に取ってみましょう。
たった一度のその判断が、今後の知の道を変えてくれるかもしれません。

……ですが、これさえも私のいち考えにすぎません。
現代の技術の進化は想像をはるかに超えています。
何かもっと、他に方法があるのではないか?自分は繋がらない本のページを集めていないか?と、
知らない領域に思考を伸ばせるのが人間の強みです。

ぜひ今一度、自分の中と外を見つめてみましょう。
きっと何か、新しい景色の入り口が見つかると思います。

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